ヘブライ語Alefbet道場

ヘブライ文字・母音記号一覧

古典ヘブライ語で使われる文字と母音記号の一覧です。ヘブライ文字は右から左に読む子音文字で、母音記号(ニクダ)は文字の上下に添える点・線で表されます。

ヘブライ文字(28文字)

  • ヘブライ文字は一般的に22文字とされることが多いですが、ここでは語尾形(ソフィート)5文字とスィン・シンを別文字として計28文字を収録しています。
  • ソフィート(語尾形)は、語末にのみ現れる字形です。同じ子音の通常形と音は同じです。
  • スィン(שׂ)とシン(שׁ)は右上・左上の点(シン・ドット)の位置で区別します。ただし点を省略して שׁ のみ書く場合もあり、その場合は文脈から判断します。
  • 発音は学術的な音写表記を使用しています(š = シュ、ḥ = ハ行摩擦音、ṭ・ṣ = 咽頭化音)。ב・ג・ד・כ・פ・ת はダゲシュ(字内の点)の有無で発音が変わります。詳しくはダゲシュの項を参照してください。

ダゲシュ(字内の点)

ダゲシュとは、ヘブライ文字の字内に書かれる小さな点のことです。同じ形でも役割によって2種類に分かれます。

弱ダゲシュ(ダゲシュ・レーネ)

ベガドケファト(בגדכפת)の6文字に付く点です。ダゲシュありとなしで発音が変わります。

ベート ギメル ダレト カフ ペー タウ
弱ダゲシュあり
בּ
b
גּ
g
דּ
d
כּ
k
פּ
p
תּ
t
ダゲシュなし
ב
v
ג
gh
ד
dh
כ
kh
פ
f
ת
th
強ダゲシュ(ダゲシュ・カーゾ)

ほぼすべての文字に付き、その文字を重ねて読むことを示します(倍加)。
例:מַלְכָּה(malkāh)のカフは重ねて読まれます。

伝統的に、喉音の ר・ע・ח・ה・א は原則としてダゲシュを取りません。マソラ本文には若干の例外がありますが、初学者はこれらの文字はダゲシュを取らないと理解しておけば十分です。

  • 弱ダゲシュと強ダゲシュは字形が同じです。ベガドケファト文字において、語頭や無音シェワのついた子音の後に来る点は弱ダゲシュ、母音の後に来る点は強ダゲシュと判断するのが基本です。
  • 現代的な発音では ת・ד・ג のダゲシュ有無の区別(g/gh・d/dh・t/th)が省略されることが多いです。実際には פ・כ・ב の区別が最もよく保たれています。

母音記号(17種)

シェワ
  • ə は曖昧母音を示す記号です。有音シェワは短く曖昧な音、無音シェワは発音しません。
短母音
  • 大カメツ(アー)と小カメツ(オ)は字形が同じです。音節の種類によって区別するため、初学者は文脈と辞書で確認するのが確実です。
  • 母音記号はベート(ב)を基底文字として表示しています。実際はどの子音にも付加されます。
  • 音の長さの目安として、短母音はカタカナ1字(ア)、長母音はカタカナ+ー(アー)で示しています。
  • 準母音(ו・י・ה)は単独では発音せず、前の母音を長くする働きをします。
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